【新唐人2014年1月9日付ニュース】昨年12月28日、北京のある肉まんの店に、習近平国家主席が突然現れ、列に並び、肉まんを買いました。中国の官製メディアがこの事を報道した後、肉まんの店には連日客が殺到しています。さらには、当局から無視され続けている陳情者たちも店の前で横断幕を広げ、えん罪を訴えています。
昨年12月28日、習近平主席が北京の「慶豊肉まん店」を訪れたことで、店は一躍有名になりました。1月4日、官製メディアの「人民日報」はさらに、新聞紙面1面を使って肉まんを紹介しました。
フリーライター 劉逸明さん
「官製メディアが習近平が肉まんを食べた事を大々的に宣伝するのは、指導者のイメージアップ、つまり 庶民派をアピールするためです」
官製メディアの宣伝によって、一躍有名になった店の前には連日長蛇の列ができています。同時に、北京で長年陳情を続けていても無視されている陳情者をも呼び寄せました。
上海陳情者 許正清さん
「陳情者がなぜそこまで行ったのでしょう。長年陳情しても取り合ってもらえず、訴えるところがないからです」
ネット上には、各地から集まった陳情者らが肉まんの店の前で横断幕を広げている写真が投稿されました。
フリーライター 劉逸明さん
「陳情者らは店の前で横断幕を広げました。とても皮肉なことです。多くの政府部門は陳情者の問題を処理すべきなのに彼らは何もやりません。やむなく陳情者らは肉まん店に人が集まるのを見て、そこで横断幕を広げたのです」
この事はネット上でも話題となっています。「慶豊肉まん店が陳情の聖地にレベルアップしたと聞いて驚いた。肉まん(包子)が包拯(ほうじょう)に昇級したではないか」
こんな批判の声も聞かれます。「人民日報は肉まんに関心を寄せるように、農民工の未払い給料問題、鉄道切符購入問題、就学難、高い医療費、強制立ち退き、官僚の汚職腐敗、軍隊の腐敗、環境汚染などの民生問題にも関心を寄せるべきだ」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/05/atext1037736.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)





















